2008-10-27

CASA de MARIA


ついにリマから遠かった目的地、サンフランシスコ村まで
来ることができた。

ヤリナから4人乗りのセダンに8人乗り、
自然に囲まれた道を走り、所々にある村を通りすぎ、
青い空に浮かぶ大きな入道雲を眺めながら、俺と麻実子は
サンフランシスコ村まで来た。
ここでは、前日から泊まっているげんくんとみくちゃんが
いるので、その家まで向かい一日ぶりの再会をした。

やはりサンフランシスコ村は想像通りの何も無い、本当に
自然と共有している村だ。

今でも村の大半が電気が通っておらず、水も朝と夜の
決められた時間の2回だけ、村人の数も少なく、
今では残っているシピボ族の家族達がこの村で
生活を送っている。

子供たちは大半が裸足で村を歩き、
もちろん車など走ってはいない、
自然とより近い位置で今でもこの村で生きている。

空気が美味い、
空が近く感じ、入道雲が大きな空で泳いでいる、
久し振りに見た、俺の大好きな空だ。

そして、ヤリナにいた時よりはるかに暑い、
汗が体中から流れてくる、
明らかに日本で言う真夏の暑さだ。

この村こそがシピポ族の村、アヤワスカの聖地。

そして、僕らはここにある、宿泊施設Suipinoを探している時に
一組のシピポ族の家族に出会った。
名前はマリア、子供が3人いる母子家庭の家族だ。




気が付くと僕らはマリアの家の前でおしゃべりを始め、
話しているうちに、民族衣装の話になり、マリアと長女が
着替えて見せてくれ、そして5分後には麻実子とみくちゃんも
民族衣装に着替えていた。

俺は日本人に生まれ、何不自由なく育ち、こうして世界を
旅することができ、麻実子と結婚して幸せに生活している、
だが目の前にある現実を見てみると、それ以上に
過酷の環境の中で生活している人達が大勢いる、
知らなければ何でもないが、俺らの目の前には現実がある、
なんて綺麗な家族なんだろう、
マリアは凛として素敵な母、
子供たちの眼も、しっかり母を見つめている、
これが現実なんだ。

海外旅行を経験したことのある人達なら分かるだろうけど、
この世界の大半が貧しい環境の中で生活を送っている、
ほんの一握りの先進国を除き、、、、
僕らももちろんその先進国の一人だ、、、

今は世界恐慌が待ちかまえている、
ドルが落ち、ユーロが落ち、オーストラリアドル、
全ての通貨が狂い始めている、
いや、ひょっとすると元に戻りかけているのか、

旅行はとてもしやすくなっているが、
世界が崩れかけているのがよく分かる、
分かっていても何もできない、、、
できることは前を向き、明るくなるように進むだけだ、
偉そうなことを書いてしまったが、
今これを読んでくれている人達も世界に目を向けて欲しい、
本当に今、世界が崩れかけています。

少しでも素晴らしい世界になりますように、
僕達は少しでも優しい世界を作れるように
進んで生きたい。

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