2008-10-30

リマデイマ


ちょうど今10月29日、13時20分、HOTEL S.Fのネット部屋で
N.H.Kを見ながらブログを書いてます。
今日は久し振りに朝から天気が良く、Tシャツ一枚でも
気持ちが良い、移動日にはふさわしい日になりました。

僕らは今日の16時のバスで、プカルパに続き
20時間バスに乗って、インカ帝国の首都、
マチュピチュの玄関口でもあるクスコへ向かいます。

本来ならば、その途中にある、ナスカによって地上絵を
見てから向かうのが主なルートですが、一度見たこともあるし、
麻実子は高所恐怖症なので、僕らはナスカには寄らずに
一気にクスコまで向かいます。

クスコではタビゴコローズがいるので、そこで地上絵の写真を
もらいブログに写真だけでもアップする予定です。
もしくは俺の代わりにナスカ編を書いてもらおうかな?

そして、今回は2階建てバスの一番前を取ることに
成功したので、景色を楽しみゆったりと向かうことができます。

お弁当O.K、i pod充電O.K、しかも、新たに沢山の映像を
入れ変えたので、それをゆっくり見ることができる、
今回は、深夜特急1.2.3、東京タワー、寅さん、ナウシカ、
それ以外にファーストガンダムT.V版全話、etc、、、
どれを見るか、今から楽しみです。

なので、今から中華街に行き、うどん食べてから、
バスターミナルへ向かいます。

そんな感じのリマデイマ。

そうそう、一言でリマは大都会、
この都市は全て凝縮された都市で、ある意味カオスです、

金持ち、嘘つき、脱落者、田舎者、正直者、ペテン師、殺し屋、
マフィア、売春婦、オカマ、華僑、浮浪者、野良犬、旅行者、
この旧市街リマには全ての人達が住んでいます。

2008-10-29

私はダリでしょう?ロダンでしょう。




数日振りにリマへ戻ってきた。

やはりはリマは大都会で、プカルパとは全然違い、
プカルパもすごく良かったけど、リマは大都会ならではの
見所があり、こちらも俺は大好きな街の一つです。

そして、久し振りのリマを散歩しながら向かった先は、
リマ美術館でした。

しかし歩いて向かっていると、ちょうどその手前にある、
イタリア美術館の前で大勢の人が並んでいたので、
何を展示しているのか覗いてみると、
「ダリとロダン彫刻展」が開催されていた。

そして意外だったのは、並んでいる大半の人がペルー人で、
ツーリストがほとんど見当たらず、若者から、カップル、
お金持ちの年配者?、など様々で、意外とアートに
ペルーの人達も興味を持っているんだなと思い、
僕らもその列の最後尾に並んでいた。

でも考えれば当たり前、ここはペルーだし、大都会リマ、
アートの世界も一つで、どこも繋がっているんだ。




そして、びっくりしたのは、入場料がタダで、40人の入場制限つき、
中は全然込み合っていなく、写真を撮っている人がいる、なんで?
と思い係員に聞いてみると、フラッシュを使わなければ良いと言う事、
これには僕らも少し驚きました。



オーギュスト・ロダンの「考える人」やサルバドール・ダリの「時間」などを
こんな真近で見ることができ、かなりラッキーな気分で僕らは観覧した。





残念ながら、僕らはそんなに芸術家を知らない、
でも、ダリやロダンはもちろん知っている、
ダリに関しては、大好きな芸術家の一人だ、

ダリの作品、センス、そして、びっくりする様な事をして
マスコミを驚かす奇行には、興味が引かれたことがある、
面白く、時には悲しい作品、絵だけではなく、
彫刻まで作り上げてしまい、自らを「天才」と言う人物は
世界中の芸術家を探しても、そういないと思う。
そんなダリは大好きだ。



もちろんロダンの作品も良かった。
けっして細かくはないがすごく、滑るようななめらかさが伝わり、
息を吹きかけただけで、命が生まれそうだ、
ただ、なぜだろう?
やはりどの人物も悲しさに包まれている感じがする、
とくに立体の彫刻はポツンと置いてあるだけで、
悲しさが伝わってくる、それでも世界に認められた
ロダンは本物なんだ。

すごく二人して得したイタリア美術館でした。
結局、時間がなかったのでリマ美術館には行けなかったけど
今回は世界の二人の作品を見れただけで、
かなりラッキーでした。

2008-10-27

ADIOS SAN FRANCISCO










4年前に訪れられなかった、この地に来ることができた。

ウルルンのようなゆっくりとした時間が流れていた、
本で読んだ世界がここには存在していた、
僕達はこの地でたくさんの事を学んだ、
世界は広い、地球はでかい、
でかくても繋がっている、
みんなが繋がって生きている、
この先も繋がって僕らは生きていく、
終わりが来れば始まりが訪れ、
そしてまた繋がっていく、
永遠に繋がっている、
地球上全てが繋がっている。

この一瞬を忘れずに僕らは進んで行きます。
ADIOS SAN FRANCISCO

AM5.30






AM5.30に俺は一人で施設内で空を眺めていた。

一日の始まり、
鳥が鳴き、自然の音をただ聴いていた、
空気が透き通っているのが肌に伝わる、
今こうしてここに自分が存在する、
生きているんだ、
地球上で自然と共に生きているんだ、
宇宙の中で存在しているんだ。

ありがとう、全ての存在するものに感謝、
ありがとう、俺と一緒に朝を迎えてくれた犬達に感謝、
ありがとう、聖なるガイア、
ありがとう、宇宙。


本当の世界





僕らの泊まっていたSuipinoには、2人(別々)の日本人と
一人のペルー人の女性が泊まっていた。

ペルー人の女性の方は旦那の愛人に黒魔術をかけられ
ここで治療している、昔、子供の時にアマゾン川で7メートルの
ワニを一日かけ捕まえたことがある。

そして、日本人の二人は、一人はもう9年日本に帰っておらず、
アヤワスカについて勉強して、今では立派なシャーマンになり、
今年の11月に帰国するらしい。
沢山の楽器を手作りで作り、森の中で演奏したり、
沢山の話を僕達に聞かせてくれた。

その時に見せる眼は、本当に優しく穏やかで、もの静かな印象を
受けたが、胡弓を演奏してくれた時や、ふとした表情から
見せる眼には、もの過ごい眼光を覗かせ、
何かを背負っている悲しささえも俺には見えた。

そしてもう一人は、昨日まで1ヶ月間森の中で一人で植物に近い
状態で生活を送り、昨日戻ってきたらしい。

家と言えば、村人達に手伝ってもらい木でベッドを作り、
雨乞いだけは作って、生活を送っていた。
食事は、米とかパスタを持って行き、森に育っている植物を
使って食べていた。

シャーマンの修行中は油、砂糖、塩は一切駄目で、
したがって味付けなど出来ない、
もちろん食べてよい物も決まっていて、鶏肉は食べてよいが
それ以外はほとんど食べれず、ものすごくきつい
ダイエット療法だ。

だがそれが最低限、アヤワスカを飲むための方法で、
それ以外にもきっと決まりがあるみたいだ。

彼はしばらくして自分の師匠がOKと言ったら、
ブラジルにあるサントダイミ教団に行くつもりらしい、
それは別に入団する目的ではなく。

そして、僕ら二人が今回Suipinoに泊まっていました。

本当に3人には感謝です。
何も知らない僕らを温かく迎えてくれて、
ありがとうございました。

精神の世界はとても複雑で難しく、
何が良くて悪いかは、自分自身の物差しで計らなければ
決められません、
個には限界があるけど個が集まれば輪になります、
これは俺の友達からメールで送られてきた言葉ですが、
全ては輪で始まり、終わりはありません、
その輪のバランスがそろった時に地球のような丸が
生まれる気がします。

個で始まり、輪になり、丸になる。

短い時間でしたが、その中でたくさんの世界を知ることが出来た、
本当の世界、嘘の世界、宇宙の世界、
僕らが生きている地球の世界、自然の世界、
いつかこの世界も輪になり、丸になる時が来ることを
願って、僕らはリマへ帰ります。

たくさんの事を教えてくれたシピポ族の世界、
本当にありがとうございました。


CASA de MARIA


ついにリマから遠かった目的地、サンフランシスコ村まで
来ることができた。

ヤリナから4人乗りのセダンに8人乗り、
自然に囲まれた道を走り、所々にある村を通りすぎ、
青い空に浮かぶ大きな入道雲を眺めながら、俺と麻実子は
サンフランシスコ村まで来た。
ここでは、前日から泊まっているげんくんとみくちゃんが
いるので、その家まで向かい一日ぶりの再会をした。

やはりサンフランシスコ村は想像通りの何も無い、本当に
自然と共有している村だ。

今でも村の大半が電気が通っておらず、水も朝と夜の
決められた時間の2回だけ、村人の数も少なく、
今では残っているシピボ族の家族達がこの村で
生活を送っている。

子供たちは大半が裸足で村を歩き、
もちろん車など走ってはいない、
自然とより近い位置で今でもこの村で生きている。

空気が美味い、
空が近く感じ、入道雲が大きな空で泳いでいる、
久し振りに見た、俺の大好きな空だ。

そして、ヤリナにいた時よりはるかに暑い、
汗が体中から流れてくる、
明らかに日本で言う真夏の暑さだ。

この村こそがシピポ族の村、アヤワスカの聖地。

そして、僕らはここにある、宿泊施設Suipinoを探している時に
一組のシピポ族の家族に出会った。
名前はマリア、子供が3人いる母子家庭の家族だ。




気が付くと僕らはマリアの家の前でおしゃべりを始め、
話しているうちに、民族衣装の話になり、マリアと長女が
着替えて見せてくれ、そして5分後には麻実子とみくちゃんも
民族衣装に着替えていた。

俺は日本人に生まれ、何不自由なく育ち、こうして世界を
旅することができ、麻実子と結婚して幸せに生活している、
だが目の前にある現実を見てみると、それ以上に
過酷の環境の中で生活している人達が大勢いる、
知らなければ何でもないが、俺らの目の前には現実がある、
なんて綺麗な家族なんだろう、
マリアは凛として素敵な母、
子供たちの眼も、しっかり母を見つめている、
これが現実なんだ。

海外旅行を経験したことのある人達なら分かるだろうけど、
この世界の大半が貧しい環境の中で生活を送っている、
ほんの一握りの先進国を除き、、、、
僕らももちろんその先進国の一人だ、、、

今は世界恐慌が待ちかまえている、
ドルが落ち、ユーロが落ち、オーストラリアドル、
全ての通貨が狂い始めている、
いや、ひょっとすると元に戻りかけているのか、

旅行はとてもしやすくなっているが、
世界が崩れかけているのがよく分かる、
分かっていても何もできない、、、
できることは前を向き、明るくなるように進むだけだ、
偉そうなことを書いてしまったが、
今これを読んでくれている人達も世界に目を向けて欲しい、
本当に今、世界が崩れかけています。

少しでも素晴らしい世界になりますように、
僕達は少しでも優しい世界を作れるように
進んで生きたい。

2008-10-26

ヤリナコチャ



プカルパからモトバイクで30分弱の所にある、
ヤリナと言う村へ来た。

ここはシェラで出逢ったトシ夫婦から景色が良いと言われる
宿を聞いていたので、僕らは運転手にその宿を伝え、
行ってもらった。

「部屋は最上階の川側です、景色が良いですよ」と、
トシが言っていたので、僕らはロビーに上がりフロントで
最上階の川側を希望した。
しかし残念ながら部屋は空いていなかった。

残念、、、、しかし2階の部屋が空いているので、僕らは
その部屋にチェックインしてすぐに屋上へ登ってみた。

屋上に登ってみるとアマゾン側の支流が目の前を流れていて、
遠くからは大きな音楽が聞こえてくる、
やっと、シェラの宿で、夜みんなで話していた場所まで
来ることが出来た。

あれからずいぶん遠くへ来たものだ、
気候も今までとはだいぶ変わり、街の雰囲気も全然違う、
今までに違ったとしても、その村は昔からの先住民の村で、
この村とは明らかに違う、しかし、この感じは何なんだろう?
ここは本当にペルーなのか?

ペルーがアマゾンとはあまりイメージ出来ていなかったけど、
国土の60%をアマゾンで占めるペルーは、こうしてしっかりと
アマゾンの街が存在しているではないか、
改めてペルーという国をもっと知ることが出来た。




ヤリナは、すごく小さな村だけど、人も沢山いるし、モトバイクも
沢山走っている、レストランもあるし、ネット屋もある、
ホテルは水シャワーだけど、ここは暑いので大丈夫、
飯もさっき食べた大衆食堂が安く、4sol/130円で美味しかった。
こうしてみんな、村人達も生活している、
とても人も良く、プカルパとはまた少し違う、
時間はあまり無かったけど、僕らは村を散歩した。

次は目的地サンフランシスコ村へ向かいます。
ボートでも行けるけど、コレクティーボの方が安いので、
明日はコレクティーボで荷物を置いて向かいます。

サンフランシスコ村はシピボ族の村で、
今でもシャーマンが病気を治し、国に認められている
アヤワスカと言う植物を使って、治癒してくれる聖地です。
世界各国の人たちがこの地へ訪れ、修行をしています。

2008-10-24

20時間でリマからプカルパへ



リマから20時間かけ、アマゾンの玄関口プカルパまで来ました。

この地は陸の孤島と呼ばれるイキトスへの玄関口で、
イキトスへ向かう人は飛行機か、この地からボートで
3泊4日かけて向かうのが主なルートです。

僕らも本来ならばイキトスまで行く予定だったけど、
今回は時間の都合でプカルパまでですが、
目的地サンフランシスコ村まで行ってきます。

リマからの20時間のバス移動は体力的にもかなりハードで、
アンデスを越える山道といったら、道は凸凹のくねくねで、
周りの現地人でさえ、みんな吐いていて、バスの中は匂いと
暑さ、山頂付近は寒く、とにかく何でもありのバス移動でした。
ただ、景色は本当に素晴らしく、山道を走ったり、山の間を走ったり、
川の横を走ったり、見渡す限りのジャングルをただ眺めていたり、
長い時間かけて走っただけあり、飛行機で来るよりは、
素晴らしい景色を楽しむことが出来た。



そして着いたプカルパと言うのが、一言でアジアチックの街で、
暑さ、湿気、モトバイクの数、騒音さ、全てがここがペルー?
と思うぐらいの光景で、久し振りに毛穴から汗が吹き出てきて、
俺も麻実子もとにかく汗だくで、冷たいコーラが何よりも美味しく感じた。




街自体は想像以上に大きく、何を見てよいのか分からないので、
とにかく、目的地サンフランシスコ村へ行く為に、街から少し離れた
ヤリナへ向かうことにした。

正直、ここまでの道程だけで二人して、かなりぐったりしてしまったので、
はたして、大丈夫かな?と不安だけど、ここまで来たからには、
ピラニア食って体力つけて、虫に負けずに楽しみますよ、

最近はずっと、涼しい場所ばかりだったから、体もまだ慣れてなく、
この数日間は気合を入れないと、体調を崩してしまいそうだ。

2008-10-19

リマからプカルパへ







リマで1週間が経ちました。
今日の夜行で18時間かけてプカルパへ向かいます。

荷物を宿に預け、軽装備で今回は向かうので移動は
楽ですね、いつもはバックパックが23キロ、
前にサブバックが5キロ、
標高が高い所はすぐに疲れてしまいます。

プカルパは熱帯雨林なので、久し振りに暑さに苦しむかな、
40度近くあるので、、、、、、

初めてのジャンブルは僕らをどう迎えてくれるかな?
では行って来ます。

リンク先の写真集をアップしましたので時間がある方は
覗いて見てください。フォトを選択するとアルバムがでます。

2008-10-18

リマの散歩


今日はリマの街を散歩した。

肉マン食べて、中華街でかまぼこ入りのうどん食べて、
マックでソフトクリーム食べて、夜はトン汁とお餅食べて、
今日着いた日本人旅行者達と情報を交換したり、
あっという間の一日だった。

今はそれ以外にも、日本からの救援物資をお願いしているので、
何をお願いしようか検討したり、
SKYPで日本の自分達の家を見て、少し興奮したり、
半年振りの我が家をペルーからLIVEで見れるなんて、少し感激!

そして出発日が決まりました。
明後日から夜行で18時間かけてAMAZON州のプカルパへ
向かいます。
その村は昔から変わらないシャーマンが多く住む村で、
今でも修行をしにペルー人以外にも世界各国から、
外国人が訪れる村、せっかくなのでそこへ行って、
シャーマンの世界を覗いてきます。

情報はたくさん有りますが、
正直、賛否両論です。
自分の目で確かめない限り、分かりません、
今は久し振りの長距離バスが少し不安ですが、
気合を入れて、4200メートルのアンデスを越えて、
別世界へ行ってきます。